現状と働く意味について

現状と働く意味について

今の仕事には不満を感じている。そして、自分自身がより楽しめる人生をいきるためにここで一度自分が何を求め、どうするべきなのか整理したい。

 

まず、現状について

大学院を卒業し、派遣会社に就職し、社会人に2年目である。

仕事内容は派遣先の会社で指示された内容のプログラムを作成することである。

給料は同年代の中では高いほうであり、残業もないため同じ会社勤めの人の中では恵まれた環境であると思う。

 

しかし、全てが満たされているわけではない。

不満な点をあげていく。

まず、一つ目。派遣社員という立場。普段働いている職場での正社員ではないため肩身が狭い、よその会社の中にいてるという精神的な落ち着きのなさが伴う。また、その立場故に、職場での業務内容は指示されたものばかりであり、成果を上げても位があがることは決してない。所詮、派遣の人という扱い。そのため、いくら頑張っても大きな仕事を任せてもらえることはないため、仕事に対する目標が失われる。

 

二つ目、これはほとんどの被雇用者なら当てはまると思うが、自分の人生が会社によって決定されてしまうということ。つまりそれは、住む場所、所得といった自分の生活様式/レベルに大きくかかわる要素が会社によって決定されるということを意味する。住む場所の限定は自分の付き合う人やその土地の風土が限定されることになるため、自分の考え方、生活スタイルに影響する。そして、所得の限定はいうまでもなく生活レベル、プライベートな時間の行動の自由度に影響する。会社に勤めるということは人生の中のこのような重要な要素を全て会社にゆだねることになる。

 

三つ目、仕事をする時間に対してもらえる給料が割に合わないこと。週7日のうち5日間勤務しているが、自由な時間は2日しかない。(働いている時間は一日8時間しかないが、翌日の勤務のために早く寝る、通勤にとられる時間、仕事前日に体力的に疲れることができない等実際の勤務時間以上の時間が仕事のために失われているため、仕事がある日は一日仕事のために失われたのと同じことを意味するため。)それだけ多くの時間を仕事に費やしているのに、残された2/7の時間になんでも好きなことができるわけではない。その事実に不満を感じる。

 

これら3つの点は日本で雇われている身である以上、解決することのないことである。

会社を作り、人を雇う立場になる、もしくは独立し個人でお金を稼ぐなどといった、不満点があれば自らルールを変えられる環境を用意する必要がある。



しかし、多くの人はこのことに気づいていながら行動には移さない。

それは人を雇う、ルールを決めるということには責任を伴うからである。それだけ大きな決断を正しく行うにはそれなりの思考力、先を予測する力が必要になる。しかし、その力は時分にはなく自分には到底身に着けられるものではないと諦め、今の仕事にやりがいをみつけようとしてしまうからではないか。

たとえ行動力があり、起業に至ったとしてもやはり、経営者/組織のリーダーとしての力量が伴わないと軌道には乗らないと思う。

 

経営者/組織のリーダーにふさわしい考え方、知識を身に着けることから始めるのが大切なのではと思う。今の世の中で何をしたいか、何が儲かるのかは知識がないと判断できないため、経験のない初心者が一人で事業内容を考えるのは危険であると思う。

 

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このような人間が多く存在するのに、一向に社会の仕組みが変わらない理由について

起業し、リーダーとなった人間からすれば、どういう人間を雇いたいか?どういう環境を作りたいか?

 週5日働くことに不満を感じ、指示された仕事のみを受けることに不満を感じ、行動に移すことでその状況を脱却できるルートが示されていれば、ただ指示を聞き悪い意味で真面目に働いてくれる社員がいなくなってしまう。そのため、現状の職場で幻想のやりがいを感じさせ、これくらいの給料で普通なんだという常識を浸透させてしまうことでそのルートを閉ざし、もっと上の世界があるにも関わらず、そちらには行こうとしない状態を作り出すことができる。指示する人間からすれば、好き勝手不満を述べ、本当はこんなことしたくないんだと独立を考える人間が社内に増えると不都合であるからではないか。独立しようと考え積極的に動く人間は周りから反対されることが多いという。それは経営者や上司からすれば迷惑なことだからだ。自分の指示を聞いて真面目に働いてくれる社員を維持するためには、プライベートな時間をあまり与えず、残業を増やせば、独立向けて勉強しよう、準備しようといった時間をとることを妨害できる。そのうち年齢があがり過程ができればさらに独立を考える人は少なくなる。週5日勤務という状況の維持は部下を自社に維持し、人生の大半を会社の利益のために費やさせることに大きく貢献している。

 

経営者の立場になって考える習慣が重要。それをいずれかは自分が実行できるようにならないといけないのだから。今の世界のこの仕組みはだれが作ったのか?なぜ、不満を感じる人がいても現状を脱出できないのか?それはこの世界、社会を作った人にとって不都合だから。多くの市民は真面目に働き、それなりの消費を行ってくれればよい、余計なことを考え、行動に移されると部下がいなくなるし、統率が取れなくなる。しかし、それなりの生活レベルを保証し、いうことをきかせるのはリーダーの責任そう簡単なことではない。どうすれば信頼し、いうことを聞いてくれるのか?今の社会の傾向は?自ら判断し、説明し、大衆をコントロールする力が必要。