観察力とは

はい、どうも~!たまたんです。

 

今回は観察力について考えていきたいと思います。

観察する力と書いて観察力と書きますが、一体何を観察することを観察力と呼ぶのでしょうか…

 

ここでは観察する対象を自分以外のモノ・コトと致します。

観察するとは簡単に言えば、見るということです。しかし、ただ、自分の目の前に何があるのかをただ見るということではありません。

例えば、街を歩いていてここに看板がある。道路を挟んで向かい側に薬局がある。目の前から人が歩いてくる。

仕事場で同僚が上司と話している。隣の席の人がメールのチェックをしている。

…それで?だからどうしたの?本当に観察って大事なの?ってことになりかねません…。

 

そこで、もう一歩先まで考えてみるとどうでしょう?

前の例のうち前から人が歩いてくるというのを”見た”という例の場合。

前から人が歩いてくる…ぶつからないように少し寄って歩こう。…これも大事なのかもしれません。それだけではなく前から歩いてくる人は何人組?どういった服装をしている?荷物は?歩いていく方向は?などともっと細かいところまで注目してみる。そして、そこから最大限情報を得ようとしてみる。学生のグループで休みの日にこの方向へ歩いて行くということは…あのあたりに買い物に行くのかな?とか持ってる荷物の量から旅行で来ているのかな?とか持ってるものからその人の性格やこれからの用事も推測できる。そこまでの情報を得ることができると観察することの意味が大きなものとなってくると思います。

 

観察とは見ることと似たような意味に聞こえますが、観察力はただ”見る”ことではありません。観察力のある人のことをあの人は良く周りが見えてるよねなどと言ったりもしますが、目の機能はみんな同じはずです。では観察力のある人とない人の差とは一体何なのか?というところからさらに観察力について考えていきましょう。

 

一日一緒に外を歩いてきた二人を比べてみましょう。

観察力がないと言われるAさんに一日の感想を聞くと、「今日は人が多くて疲れたけど、自分の買いたかったものは買えて用事も済ませられてよかった。」と話していました。

一方、Bさんは「今日は二駅先の○○駅でライブがあったみたいで、とても歩いている人が多かった。来週は××デパートで苺のフェアをするみたいだから来週は仕事帰りにそこに寄ってみようと思った。昼間は少し雨が降っていたみたいだけど、帰るころには止んでいて傘を忘れたけど、濡れずに帰れてよかった。」などと多くの情報を得ているわけです。

 

一日中一緒に歩いていたので、Bさんが見た看板や人の服装や持ち物(傘やライブのグッズ)地面の濡れ具合をAさんも物理的には視界に入り見ているはずでした。しかし、Aさんの記憶には残っていませんでした。それは第三者からするとAさんは看板を見ていない。周りの人を見ていない。と表現される訳です。

 

では、どのように観察すれば良いのでしょうか?

ただ”見る”だけではその人にとって重要な情報にはならないため記憶には残りません。記憶に残っていないということは見ていない人と同じ情報量になってしまします。視界に入った情報をどう活かせるかが大事になってきますが、そのポイントとして重要なのはその見ている現象の前後を考えられるかということになってくると思います。

 

その人はどこに向かっている?もしくはどこからここへ歩いてきた?ということはあの方面は混雑しているだろうな。

隣の席の人があの作業をしているということは次にこういう行動をするのだろうな…。

じゃあ、自分は先にこの仕事を済ませておくか…。

コンビニの入り口付近に傘がおいてある…建物内にずっといたから気づかなかったけど、急に雨が降り出したんだろうな。自分もどこかで傘を確保しないと…。

 

などと少し考えを広げてみることで、ただ”見た” ”視界に入った”だけの何でもない情報が自分にとって有益なものとなる。そこまで自分にとって重要な情報となったものは記憶に残る。観察力を鍛えようとしてただ細かいところまで注目してみてみるだけでは何の意味もない情報が増えるだけである。そのため、観察力とはまず見る!そして、その人がその行動をしている意味・その物がそこにある理由など過去・未来まで意識を向けて考えられる力まで含めて観察力であると思う。